歯のクリーニング

歯医者さんへ行くと聞く、「歯のクリーニング」という単語。「クリーニング」と言っても、その内容は「スケーリング」「歯石取り」「エアーフロー」「ジェットクリーニング」「PMTC」などなど、様々なキーワードに分類されます。これらのキーワードは、歯医者さんによっても呼び方が変わりますし、患者さんの口の中の状態によっても対象・対象外に分けられます。さらに、保険適用・適用外といった違いもあり、混乱してしまう方も多いはずです。今回はそんな歯のクリーニングに対する疑問を解消するために、それぞれ細かく説明していきます。

クリーニングについて調べていくと、「エアーフロー」や「ジェットクリーニング」、「PMTC」、「スケーリング」などの言葉を見かけます。
歯科医院のホームページを見てもクリーニングと書いているところがあれば、エアーフローと書いてあるところもあります。

使うときの状況や患者さんの口内の状態によって意味合いが変わることもありますが、基本的な意味は次のようになります。

■エアーフロー(ジェットクリーニング)

エアーフローやジェットクリーニングという単語は、同じ施術のことを指します。
どちらの言葉を使うかは、歯医者さんや導入している器具のメーカーによって変わります。

具体的には、細かなパウダー状にした炭酸水素ナトリウム(重層)やグリシン(アミノ酸の一種)を、強力なジェット水流で歯に吹きつけて汚れを落とす器具のことです。
また、これらの器具を使用して、歯の汚れを落とすこと自体を意味することもあります。

歯の表面に付着した細菌のかたまりであるバイオフィルムや、茶渋、タバコのヤニといった着色を、水圧とパウダーの力ですみずみまで落とすことが出来ます。

■ PMTC

PMTC: Professional Mechanical Tooth Cleaningとは、日々のブラッシングでは清掃しにくいところ、どうしても歯ブラシが届きにくく汚れがたまりやすい場所を、徹底的に清掃を行うことです。

PMTCの効果は、

  • むし歯の予防:バイオフィルムを除去し再付着を防ぐため、虫歯予防に効果を発揮する。
  • 歯周炎、歯周病の改善:歯周ポケット13mmの位置に存在するバイオフィルムを除去するため、歯肉の状態が改善され、歯周炎・歯周病予防に効果を発揮する。
  • 歯質の強化:バイオフィルムを除去した後に、フッ化物・カルシウム含有の研磨剤やフッ素を塗布することにより、歯の再石灰化と歯質の強化に効果を発揮する。
  • 本来の審美性の回復:歯面についたヤニや色素を取り除き、本来の透明感と光沢のある歯面に戻る。(ホワイトニングとは異なる)

など、様々な効果が見込めます。

PMTCと保険のクリーニングに違いはありません。違いがあるとすると、PTCPMTCとの違いです。

PTCとはProfessional Tooth Cleaningの略で、歯科医師や歯科衛生士が歯ブラシ・歯間ブラシ・フロスなどの清掃用器具を使用し、丁寧にクリーニングを行うことです。

PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で、PTCでは除去できない歯石や着色を、清掃用機械を使用し丁寧にクリーニングを行うことです。ヤニやコーヒー・ワインなどの着色は歯ブラシなどの清掃用器具だけでは落とせません。したがって、PMTCで除去していきます。

PMTCの費用について

当医院では保険診療で、診察料、歯科疾患管理料、診査・診断・検査料、処置料等で、3割負担で20003000円程度です、レントゲン撮ると全体ので1200円、3Dで3600円 プラスになります。